【2021.12.28追記】
ニラとスイセンが間違われてスーパーで販売され
食中毒が起きたニュースを覚えていますか?
農業を専門としている人でも間違われることが
あるくらいにニラとスイセンは似ています。
ニラとスイセンの見分け方の1つに
臭いがありますが、あいまいなものも
含まれているとされます。
スイセンは食用ではなく食べると
嘔吐や頭痛、低体温、昏睡などの
深刻な症状が起きます。
スイセンの他にもハタケニラやハナニラなど
似ている植物があります。
ハタケニラは雑草ですが、ハナニラは
食べられるものと食べられないものがあります。
この記事ではニラと似た植物の種類と
見分け方、ハタケニラを駆除する方法を
ご紹介します。
目次
ニラの葉に似た植物と見分け方
ニラの葉に似た代表的な植物に
【スイセン・ハナニラ・ハタケニラ】
があります。
ニラの葉との見分け方や注意点について
ご紹介しますね。
【スイセン】
スイセンの葉には毒性があり
過去には食中毒による死亡例も出ています。
死亡例が10件も出てしまったことにより
消費者庁もニラとスイセンの
間違いをしないよう注意喚起を出しています。
スイセンとニラは農業従事者でも
見間違うことがあるくらいに酷似しています。
いくつか見分けるポイントがありますが
専門の人でも間違えるくらいですから
十二分に注意しましょう。
・スイセンの葉には臭いがないが
ニラの葉には臭いがある。
・スイセンの葉は中央が少しくぼんでいるが
ニラの葉は平べったい。
・スイセンには球根があるがニラにはない。
素人にとって1番分かりやすい
見分け方が臭いだと思いますが、
消費者庁によるとスイセンの中にも
ニラっぽい臭いがするものがあるとのことです。
【ハナニラ】
ハナニラは葉の先端にツボミのようなものが
ついています。
実はハナニラは食用と園芸用があります。
種類は違うのに名前や見た目が似ていて
大変紛らわしいです(^^;)
食用と園芸用ハナニラの簡単な見分け方が
あります。
園芸用のハナニラは葉の先端に
花が1つ咲くのに対して、
食用は先端に葱坊主のようなものが
ついています。
【ハタケニラ】
ハタケニラはニラと似ていますが
ハタケニラの葉からは
ニラ特有の臭いはしません。
また、ハタケニラには球根のようなものが
ついています。
ハタケニラを駆除する方法
白く美しい花々を咲かすことから
ハタケニラはもともと園芸用として
育てられていました。
しかし現在は雑草として扱われています。
見るのも嫌になるくらいに
庭にハタケニラがどんどん生えてくることで
悩んでいる方も多いです。
ハタケニラに除草剤を使用しても
また生えてきます。
塩水を撒くという方法もありますが
土壌そのものも損ねてしまうため
ハタケニラを除去する方法としては
おすすめしません。
雑草を駆除する方法として
熱湯を使う方法もあります。
表面上は枯れますが、
ハタケニラの土中に生えた部分までは
枯れさせることができないため、
またすぐに出てきます。
ハタケニラを駆除するためには
土の中に球根を残さないように
しなければなりません。
毛根をピンセットで完全に除去するイメージです。
土に含まれる水分が少ないと
ハタケニラを抜くのに
余計に時間がかかってしまいます。
雨が降った翌日や庭に水を撒いてから
抜き取るようにしましょう!
ノビル(雑草)とスイセンの違いや見分け方!
毒性の植物であるスイセンは
ニラに似ているだけでなく
ノビルにも似ていて間違われることがあります。
ノビルとは日当たりの良い
土手や道端に生息する雑草のことですが、
スイセンとは違い毒性はありません。
ニンニクとラッキョウの中間のような食感で
醤油漬けなどにして食べられます。
球根の他には葉っぱも食べることができ
天ぷらなどに調理して食べられています。
スイセンとノビルは葉の見た目が
よく似ていますが、
葉の臭いや花に違いが見られます。
ノビルの葉を手でちぎり臭いを嗅ぐと
ニラやネギのような臭いがしますが、
スイセンはそのような臭いはしません。
花については次のような違いがあります。
スイセン:大きめの花で、黄色や白色が多い。
ノビル:小さめの花で、赤紫色の筋が
花の中央部分に入っている。
ニラに似た毒草はどんな毒性がある?
ニラと見た目が似ている毒草が
いくつもありますが、それぞれに
どのような毒性を持つのかご紹介します。
【スイセン】
スイセンには全ての部位に毒がありますが、
特に球根部分に毒性が多く含まれています。
激しい嘔吐や下痢などの症状が起き
海外では死亡事例も報告されています。
【イヌサフラン】
イヌサフランは全ての部位にコルヒチンと
呼ばれる猛毒が含まれています。
少量摂取しただけで嘔吐や下痢などの
症状を引き起こします。
呼吸困難になり死亡する
事例も報告されています。
【キツネノカミソリ】
スイセンの葉に似た形状の葉を持ちますが、
花を咲かせるとヒガンバナによく似ています。
全ての部位にリコリンと呼ばれる毒を
含んでおり、誤って食べると下痢や嘔吐、
けいれんなどの症状を引き起こします。
【ゼフィランサス】
ニラと間違われることが多い
ノビルの葉とよく似ていますが、
全体にリコリンなどの毒を含み
嘔吐や下痢、けいれんなどの
症状を引き起こします。
雑草は毒があるから食べたらダメだよとの
話を聞いたことがあるかもしれませんが
このように毒草は私達の身近に
数多く生息しています。
専門的な知識がない状態で自己判断し
雑草を食べるのは大変危険です>.<
ニラみたいな雑草に効くおすすめ除草剤!
ニラみたいな雑草が庭に生息していて
なんとか生えてこないように除去したい!
ノビルは繁殖力が強いため放っておくと
庭一面にびっしりと
広がってしまうリスクがあります。
手間をなるべくかけずに
ノビルを除去する方法としては
ホームセンターなどで販売されている
除草剤の使用がおすすめです。
ノビルの除去に適した除草剤としては
グリホサート系の除草剤があげられます。
ノビルは球根がしっかりと根を張るため
除草剤をかけても球根を枯らすことが
難しいとされています。
グリホサート系の除草剤だと
葉から成分を吸収し、
根までしっかりと枯らすことができます。
グリホサートを成分として含んでいる
除草剤の種類は非常に多いですが、
代表的な商品はラウンドアップマックスロードや
サンフーロンです。
☆ラウンドアップマックスロード
スギナなどにも強力に効果を
発揮するグリホサート系の除草剤です。
☆サンフーロン
スギナやどくだみにも強力に作用します。
グリホサート系除草剤を使用する時の注意点は
除草剤を散布する時の天気です。
葉の部分に散布し、そこから6時間程度かけ
根に浸透し枯らしていきます。
この過程において雨が降ってしまうと
成分が流れてしまい思うような
効果を期待することができません。
ただしラウンドアップマックスロードのように
商品によっては散布後1時間経てば
雨が降っても大丈夫とする除草剤もあります。
さいごに
普段よく食べるニラですが、
スイセンと間違われて販売される事例も
過去に起きています。
特に気をつけなければならないのは
毒性のあるスイセンです。
ニラとスイセンを見分けるポイントが
いくつかありますが、
中には見分けがつかないものもあります。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。