経験豊富な登山者は遭難しても
パニックにならない?
いえ、そんなことはありません。
登山中に遭難すると
どんな人でも平常心ではいられなくなります。
隠れパニックと言って
自覚なしにパニック状態になる人もいます。
パニックになると
自ら危険な行動をやることがあるため
要注意です。
経験者は道に迷ったら
むやみに下ったり、
沢に沿って下ることがありません。
最悪の事態を招くことがあるためです。
道に迷ったと感じたら
どうすべきかを事前に考えておくことで
パニックを回避しています。
登山中に遭難してパニックになるまでの人は意外と少ない?
登山中に遭難すると、
慣れた人でも落ち着いては
いられなくなります。
中には隠れパニックに陥る人もいます。
多くの登山者がパニックになると
考えてよいでしょう。
隠れパニックとは
無自覚の状態でパニック状態にあることです。
このような状態だと
通常ではしないような危険な行動を
自ら行ってしまうことがあります。
私自身こんな経験をしたことがあります。
高校時代に山岳部として
登山をしていた時の話です。
山を登っていたら
黄色のロープがものすごく気になりました。
崖を警告する黄色いロープに
本能的にパニックを起こしていたのだと
思います。
自分では落ち着いていたのですが、
なぜか私は黄色いロープを急いでくぐり
危険地帯へ行こうとしたのです。
自分がいる方が危険地帯だと
勘違いしたためです。
近くにいた友達に呼び止められ
我に返りました。
もしも1人だったらロープを越え
崖から落ちていたかもしれません。
登山をしていると
景色が同じだったりすると
方向感覚を失うことが多々あります。
360°回転しても同じ光景なので
方向感覚を失うのも仕方ないなと思います。
万一遭難した場合の行動について
事前に決めておくことで
冷静に行動することができます。
登山者が遭難してパニックになる前にとっている回避術!
遭難してパニックにならないよう、
あれっと違和感を感じたら
やるべきことがあります。
違和感を感じた時に
どのように行動するかを決めておくと
パニックを回避することができます。
山の遭難で1番多いのは
道で迷うことで起きる遭難です。
道に迷うと人間は本能的に
登るより下におりたくなります。
しかし下におりた方が
さらに道に迷う確率が高まります。
下りの方が
道がさらに細かく分かれていくためです。
道が多くなるため
どんどん誤った方向に
進む危険性が高まります。
その一方で山を登ると
どんどん道の数が少なくなります。
そして大きな道に出ることができます。
つまり下るより
登った方が道に迷いにくくなるのです。
早く家に帰りたいとの気持ちから
下りがちですが、
道に迷ったと感じたら登ることが大切です。
その他にパニックを回避するために
沢に沿って下っていくのもやめましょう。
沢に沿ってどんどん下ると
大きな川や滝に出ます。
そこでの滑落が原因で生命を落とす人が
とても多いためです。
どうしようもなくなった時は
動き回らずにその場にとどまる選択も
生命を助けることにつながります。
遭難事故であの場所にとどまっておけば
救助隊が来て助かったのにというケースも
少なくありません。
さいごに
いかがでしたか?
登山中に遭難した場合は程度の差はあれ、
誰もがパニック状態になります。
隠れパニックもありますので注意しましょう。
登山する前に万一遭難したらどうするかを
しっかり決めておくことで
パニックを回避することができます。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。